安心に戻れないときに、身体で起きていること

理由ははっきりしないのに、落ち着かない。 

もう大丈夫なはずなのに、身体が反応する。 

頭では理解している。 

それでも、反応が止まらない。 


ジャーナリングやコーチングを通じて自己理解を深めてきた人ほど陥りやすい、こんな状態。


いままさにこの渦中にある、という方もいるのではないでしょうか。


このとき起きているのは、 意志の問題でも、性格の問題でもありません。


神経系の「非常ベル」

わたしたちの身体の中には、 危険を検知する“非常ベル”のような仕組みがあります。 


これは、生き延びるために備わっている ごく自然な機能です。 


神経系主導のこのベルは、 

・危険を検知する 

・反応する 

・安全が確認されると止まる 

 という流れで、働きます。


しかし、ある条件が重なると、 このベルは「止まりにくく」なります。 


それが、強いストレスや、トラウマ的な体験が、身体に残っている場合です。 


このとき身体は、もう終わった出来事」をまだ続いているものとして扱います。 


その結果、

・実際には安全でも反応が出る 

・小さな刺激でも大きく反応する 

・理由がわからない不安が続く 

といった状態が起きます。 


ここで起きる誤解とは

この状態に対して、私たちはよくこう考えます。 


・気にしすぎている 

・考えすぎている 

・もっとしっかりしなければ 


あるいは

・まだ整えなければならない

・まだ癒すべきことがある

・まだ不十分である


しかしこのように”解釈”をしてみても、実際には思考ではなく、神経系の反応が先に起きています。 


 つまり、

「反応しているから不安になる」のであって

「不安だから反応している」という

身体本来の仕組みが働いている状態だといえます。



トラウマインフォームドな視点 

こんなとき、私たちはなにかを「正そう」とします。


なにがそれを”邪魔”しているのか。

原因を探して試行錯誤しますが、ここで大切になるのが、 トラウマインフォームドな関わり方です。 


 これは、 なにか正しさを基に「何が間違っているのか」という視点を持つのではなく、 「何が起きているのか」から理解する姿勢です。

 

具体的には、 

・反応を問題として扱わない 

・無理に変えようとしない 

・なによりもまず安全を優先する 

という前提に立ちます。 


 逆に言うと、

・無理に向き合わせる

・早く乗り越えさせようとする

・正しく理解させようとする 


こうした関わりは、 神経系にとっては「さらに危険」として受け取られることがあります。 

その結果、 非常ベルはさらに強く鳴り続けます。 


では、どうすればいいのでしょうか。 


ここで大切なのは、 反応を止めることではなく、 神経系が安全を感じられる条件をつくることです。 


その条件とは、 

・急かされない 

・評価されない 

・コントロールされない 

・自分のペースが尊重される 

こうした関係性の中で生まれるものです。 


身体で起きる変化 

安全が感じられ始めると、 

・呼吸が自然に深くなる 

・身体の緊張がほどける 

・反応が少しずつ弱まる 

といった変化が起きます。

 

これは努力の結果ではなく、 神経系の自然な回復反応です。 

 

非常ベルが鳴り続けているとき、 それは壊れているのではなく、 守ろうとして働いている状態です。 


 だからこそ大切なのは、それを邪魔者のように扱うことではありません。 


必要なのは、 これまでその役割を果たしてくれていた、身体のシステムそのものへの、あたたかなまなざし。


そして安全の中で、その反応が通っていくこと。 


そのプロセスの中で、ベルは少しずつ、 鳴り続ける必要がなくなっていきます。 


そして本来のあなた自身を助けるサポートシステムへと、その役割を変えたとき、身体の底からの深い安心と共に生きられるあたたかな自由があります。

Core Field Coaching

すでに在る、揺るがない場所から生きる 非二元領域に触れながら、心身の安定と存在の土台を育てるコーチング

0コメント

  • 1000 / 1000