「聞く」はつながる技術
今日はタイトルズバリ「LISTEN」という本をもとに「聞く」をテーマにした対話会に参加しました。
コミュニケーションって、「話す」と「聞く」の双方向なんですが、ついつい話す方に目が行きがち。けどほんとに大事なのは「聞く」方だよっていう、そんな本です。
耳を傾けることは話すことよりもずっと大切です。これまで、話をきちんと聴かなかったがために、戦争が起こり、富が失われ、友情が壊れていきました。
厚さ3センチにもなろうかという分厚い本ですが、読みだすと「わかる」「あるある」が散りばめられていて、見た目の迫力よりも読みやすい。そしてなんだか読むだけでわかった気、できる気がしちゃうのだけど、実は実践するのってなかなかムズカシイよね、というのを他の方との対話を通して知るのが、今日の対話会の趣旨です。
- 話を聞きながら、自分の中でさっさと相手の話を結論づけちゃう。
- 聞いてるつもりで、その後に自分のリアクションに意識がいっている。
あるあるです。でもこれは、目線が自分になっている聞き方なんですよね。
ベクトルが相手に向いてこそ本当の「聴く」になります。
私たちは聴くことでしか、人として関わり、理解し、つながりあい、共感し、成長できません。聴くことは、プライベートであれ、仕事であれ、政治的なものであれ、どのような状況においても、人間関係がうまくいくための土台をなすものです。
これを聞くと、私たちが思っている以上に「聞く」ことによって知らず知らずのうちに享受しているものがありそうです。そして逆もまた然り。きちんと聞けていないがために、知らず知らずのうちに失っていたもの、手放してしまっていたものがありそうです。
「人との繋がり」なんてまさにそう。きちんと聴く、丁寧に聴くことでしか、信頼関係は築けません。こうして一方的にブログを書いていて信頼関係の構築なんてできるのかな、と一抹の不安を感じつつ、「丁寧に聞く」ことで、人としっかりつながっていきたいなとあらためて思う夜でした。
■LISTEN 著 Kate Murphy 日経BP
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