ありがとう、で終える一日

新しい家族を持ったとき、まず初めに思ったのは、「ありがとう」と「ごめんなさい」がきちんと言える関係を作りたい、ということでした。

それが、お互いがお互いを尊重し合える気持ちの良い関係作りの基本だと思ったからです。夫婦に限らず、親子に限らず。嬉しい気持ちにはありがとうを、相手を傷つけたとわかればごめんなさいを。

この関係性が、10数年経って、いい感じに熟してきたなと思う場面が増えてきました。

塾帰りの息子を迎えに行くと、家に着いたときに「迎えありがとね」と言ってくれる。

夜11時に洗い物をしていると、ついさっき帰宅したばかりの夫が「洗い物ありがとね」と声をかけてくれる。

小学生の娘は不機嫌にキーッと向かってくるときもあるけど、しばらくすると「ママ、さっきは怒っちゃってごめんね」と自分で機嫌を直してきます。

彼らがそんな声をかけてくれるとき、私も心からの「頑張ったね」「お疲れ様」「大好きだよ」が言えます。私は、自家発電で優しい言葉をかけ続けられるような懐の深さまでは持ち合わせていないので、優しい言葉を循環できるのは、やっぱり彼らがそんなふうであるおかげなのです。


「おやすみ、今日もありがとう」で終える一日は、それだけで十分。これだけでもう十分幸せだ、と思えるのです。









I-works|ライフキャリアコ―チ居安亜希子

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